そもそも太陽とは、どんな星なのでしょうか。まずはこの身近な存在「おひさま」について、あらためておさらいしてみましょう。
太陽は、2000億個の星からなるとされる銀河系の恒星(自ら発光する天体)です。その重力で公転する8個の惑星などにより、太陽系が構成されており、地球もその惑星のひとつ。ご存じの通り、水星、金星に次ぎ、太陽から3番目に近い位置で公転しています。
太陽は直径1,392,000kmで、地球の約109倍の大きさ。体積は地球の130万倍、重さは地球の33万倍で、太陽系全体の99.8%の質量を持っています。
太陽から地球までの距離は季節によってやや異なりますが、平均すると1億4,960万kmです。光による距離で測ると、太陽-地球間は0.00001581光年で、太陽から出た光が地球に届くまでには8分19秒かかかることになります。
太陽は全体が高温ガスできており、内部では核融合が起こり巨大なエネルギーが生まれています。中心部の温度は1,600万度もあり、球体の表面温度は6,000度と観測されています。また太陽の周りにあふれ出す光「コロナ」は表面よりも温度が高く100万度、さらにこのコロナの中で起きる爆発現象の「フレア」が起こると1000万度以上の高温ガスがつくられます。
太陽からは、常に電気と磁気を帯びたガス「太陽風」が吹き出しており、太陽フレアが起きるとさらに高いエネルギーを持った粒子が飛びだしてきます。地球は強い磁場によって太陽風から守られていますが、その一部は防ぎきれずに影響を受ける事があります。例えば磁気嵐やオーロラなどです。オーロラは、磁場に沿って流れ込んだ太陽風が、大気にぶつかって発光する現象です。
太陽が生まれたのは、約46億年前と推測されています。また、太陽のように自ら光を放つ恒星の寿命はその質量により決まっており、この計算から太陽の寿命はおよそ100億年。つまり今後44億年は太陽が存在すると考えられています。
参考:JAXAキッズサイト、「太陽・太陽風50のなぜ?」(制作:名古屋大学太陽地球環境研究所、りくべつ宇宙地球科学館、豊川市ジオスペース)
太陽について、5分でおさらい!
誰でもわかる「太陽電池モジュールのはなし」
1年で一番昼間が長い日、「夏至」