Vol.13 紅葉の飯山古寺めぐりと冬仕度。雪の季節がやってくる【後編】

Text: Lisa Obinata Photo: Takanori Ota

Vol.13 紅葉の飯山古寺めぐりと冬仕度。雪の季節がやってくる【前編】からの続きです。

さて、天気のいい日は遊んでばかりもいられません。午後は冬支度を進めました。

昨年は初めての冬ということもあり、地下の雪囲いも中途半端で、大量の雪に全く対応できなかったので、今年は本格的な雪囲いを取り付けることにしました。

私は冬を迎えるアスパラ畑に肥料をまいたり、今年初挑戦の野沢菜を収穫して本漬けを仕込んだり、陰干ししていた豆たちをサヤから取り出して保存したり、畑の支柱を片付けたり。田舎って意外と忙しいんです!

車関係と薪関係はケンさんの担当です。タイヤ交換に、薪割りに薪運び。今年は、薪の購入は最小限に、近所の枯れた木を伐採させてもらったり、剪定枝をいただいたりして、冬のエネルギー源を集めました。

そして11月下旬、待望の初雪!
紅葉も終わり、雪を待つ晩秋は、どこかもの悲しい風景が広がりますが、雪が降った途端に一面真っ白に、眩しいほどの景色に様変わりします。この瞬間に立ち会えることが、雪国暮らしの醍醐味だなぁと思います。思ったよりもたくさん積もって、収穫が追いつかなった冬野菜もあるけれども・・。

ソーラーくんは1年ぶりの雪に、ちょっぴり驚きつつも、道路の雪が溶けると喜んで日課のお散歩に出かけます。この冬も雪遊びを楽しんでくれるといいなぁ。

北に鍋倉山、東に毛無山(野沢温泉)。雪がつくと、ここで滑るイメージもぐっと近づいて。ちなみに今年は11月19日には志賀高原で初滑り、と例年より早めのスキーシーズンを迎えました。ホームゲレンデの戸狩温泉のオープンも待ち遠しい!

昨年は突然のドカ雪で始まり大慌てのシーズンインだったので、気持ち的には少しゆとりのある2年目の雪国飯山、太陽光生活。この冬も、雪とソーラーモジュールの共演を楽しみにしたいと思います!

  • 尾日向梨沙

    1980年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、13年間、スキー専門誌『Ski』『POWDER SKI』(実業之日本社)などの編集を担当。2013年より同雑誌の編集長を務める。2015年、フリーランスとなりスノーカルチャー誌『Stuben Magazine』を写真家・渡辺洋一と共に創刊。2018年より藤沢市鵠沼の自宅を舞台に歴史的建造物と周辺の緑の保存活動を開始。2020年に、湘南から長野県飯山市に移住し、パートナーのケンさんと共にハーフビルドでマイホームを建築。雪国でスキーを取り込んだライフスタイルを実践しつつ、同時に畑での野菜作りを行うなど、自然に寄り添った暮らしを目指す。2020年秋からは、太陽光発電&蓄電システムを取り入れ、できる限り電気を自給自足するこころみもスタート。長年スノースポーツに携わる中で実感してきた地球温暖化について向き合い、ケンさんと愛猫の空(ソーラー) くんと力を合わせ、自分なりのソリューションを試行錯誤中。

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